家の出口

30坪の空き家の解体費用と、追加が出る項目:見積もりで見るところと、壊す前の手続き

30坪の家の解体で、費用が決まるもの

30坪は約99㎡です。この広さの木造の家なら、建物の本体の費用は「建物の構造(木造か鉄骨か)」と「重機が入るか」でほぼ決まります。重機が入らず手で壊す部分が増えると、人手と日数がかかり、費用が上がります。

決めるもの 高くなる家
構造 鉄骨・鉄筋コンクリート
重機が入るか 道が狭い・奥まった土地
隣との距離 隣の家と近い
廃材の量 2階建て・土壁・瓦屋根

解体の相場は地域と時期でも動きます。ネットの坪単価は目安にとどめ、同じ家を見た見積もりどうしで比べます。

追加が出る5つの項目

見積もりの前に確かめる5つ
  1. 1アスベスト古い家の屋根材・外壁・吹き付けに使われていることがある。調べて、あれば除く費用が追加になる
  2. 2地中のごみ古い基礎・浄化槽・井戸・瓦やコンクリートの塊。掘ってみて見つかると追加になる
  3. 3家財残った家財の処分。解体の廃材とは別料金になることが多い
  4. 4塀・庭木・物置ブロック塀・庭石・植木・車庫。見積もりの範囲に入っているか
  5. 5道と隣重機やトラックが入れるか。入れないと手で壊す・小さい車で何度も運ぶ

いちばん金額が読めないのは、地中のごみです。掘ってみないと分からないので、見積もりの時点では入っていないのが普通です。見積書に「地中から物が出たときの単価」と「出たときに、作業を止めて施主に連絡すること」を書いてもらいます。連絡なしに処分して、後から請求される形を防ぎます。

家財は、解体業者に一緒に頼むより、先に片付けを別に頼むほうが安いことがあります。片付けの費用の見方は片付け費用の相場と、誰が払うかにあります。

見積書で見るところ

解体の見積書で見るところ

建物の本体構造・延べ床面積・単価①
付帯工事塀・庭木・物置・浄化槽②
アスベスト調査費・除去費③
家財の処分量・単価④
諸経費届出・養生・近所への挨拶⑤
  1. ①延べ床面積が登記簿と合っているか
  2. ②何を壊して、何を残すかが書いてあるか
  3. ③調査の費用と、見つかったときの費用が分かれているか
  4. ④解体の廃材と別になっているか
  5. ⑤「一式」だけでなく、中身が書いてあるか

壊す前の手続き

解体の流れ
  1. 1見積もり2社以上から、項目を分けて取る
  2. 2アスベストの調査工事の前に業者が調べる。床面積の合計が80㎡以上の解体は、結果を行政に報告する
  3. 3届出床面積の合計が80㎡以上の解体は、工事に着手する日の7日前までに届け出る
  4. 4ライフラインを止める電気・ガス・電話を止める。水道は工事で使うので業者と相談
  5. 5解体工事近所への挨拶は工事の前に業者と一緒に
  6. 6滅失登記建物がなくなった日から1か月以内に、建物がなくなったことを登記する

30坪の家は、届出が要る広さを超えています。届け出るのは工事を頼んだ人(施主)ですが、業者が代わりに出すことが多いので、見積もりのときに「届出を代わりにしてもらえるか」を聞きます。

滅失登記をしないと、壊したはずの建物に固定資産税がかかり続けたり、土地を売るときに手続きが止まったりします。自分でもできる手続きですが、土地家屋調査士に頼むこともできます。

壊す前に決めること

売るために壊すかどうかは、壊さずに査定を取ってから決めます。相続した空き家の3,000万円の特例は、買主が売った年の翌年2月15日までに壊す場合も使えます。売主が先に解体費を払わなくてよい場合があるということです。比べ方は解体してから売るか、そのまま売るかにあります。

解体費は、市町村によっては古い空き家の除却(取り壊し)に補助があります。補助は工事の前の申請が条件のことが多いので、見積もりと同時に市町村に問い合わせます。

出典