家の出口

空き家の片付け費用の相場の見方と、誰が払うか:見積もりの読み方と、払わずに済ませる道

費用が決まる3つのもの

決めるもの 高くなる家
家財の量 物置・蔵・2階まで物がある
運び出しの手間 道が狭くトラックが付けられない
分け方の手間 家電・危険物・仏壇がある

同じ広さの家でも、家財が詰まった家と、半分空いた家では、費用は何倍も違います。見積もりで業者が見ているのは、トラックの台数と、作業する人数と日数です。見積書にこの3つが書いてあるかを確かめます。

見積もりで確かめること

見積もりの取り方
  1. 12社以上に頼む同じ日に、同じ範囲で現地を見てもらう
  2. 2範囲を決める家の中だけか、物置・庭・蔵も入れるか
  3. 3内訳をもらうトラックの台数・人数・日数・処分費を分けて書いてもらう
  4. 4追加の条件を聞くどんなときに追加料金が出るかを書いてもらう
  5. 5許可を確かめる家庭のごみを運ぶ許可があるか

追加料金が出やすいのは、次の物です。見積もりの前に、あるかないかを伝えておきます。

  • 家電リサイクル法の対象の4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)。自治体のごみの回収には出せず、リサイクル料金がかかります。
  • 消火器・ガスボンベ・灯油・農薬・塗料などの危険物。
  • 仏壇・神棚。供養を頼むかどうかで費用が変わります。
  • 物置・蔵・庭の物。見積もりの範囲に入っているかを確かめます。

誰が払うか

状況 払う人
1人で相続した 相続した人
遺産分けが済んでいない 相続人全員で決める
家財ごと買い取ってもらう 実質は買取の値段から引かれる
相続を放棄する 手を付けない

遺産分けが済む前は、家財も相続人全員のものです。1人が立て替えて片付けると、あとで「頼んでいない」「形見を捨てられた」ともめます。誰がいくら払うか、売れたお金から先に返すかを、頼む前に書いて残します。兄弟で決める進め方は兄弟で相続した実家を売る合意の取り方にあります。

自治体の補助を使う

市町村によっては、空き家の家財の処分に補助を出しています。たとえば呉市は、費用の2分の1・上限10万円です。ただし、家財を処分する前に申請が必要です。片付けを始めてからでは使えません。

計算例:呉市の補助を使った場合仮の数字
片付けの見積もり
30万円
補助(費用の2分の1)
15万円 → 上限の10万円
自分で払う額20万円

※ 見積もりの金額は計算の例で、相場ではありません。

※ 補助の条件と対象外の家は呉市の空き家にあります。

補助の上限があるので、家財が多い家ほど、自分で払う割合は大きくなります。片付け費が大きい家は、次の「払わずに済ませる道」と比べます。

払わずに済ませる道:家財ごと買い取ってもらう

家財を残したまま、業者に家ごと買い取ってもらう方法があります。片付けの費用は値段から引かれますが、先にお金を出す必要がなく、片付けに通う手間もなくなります。

比べ方は単純です。「片付けてから売った値段 − 片付け費(補助を引いたあと)」と、「家財ごとの買取の値段」を並べます。後者が大きいか、差が小さいなら、家財ごと売るほうが早く終わります。進め方と契約書の注意は家財を残したまま買い取ってもらう方法にまとめています。

片付け費が売るための費用として税金の計算で引けるかは、売り方と時期で変わります。引けるかどうかは、税務署か税理士に確かめます。税金の流れは空き家を売ったときの税金の計算例にあります。

出典