買い取ってもらえるかの分かれ目
買取業者は、買ったあとに「直して売る」「直して貸す」「壊して土地で売る」のどれかで利益を出します。その使い道が立つ家なら、田舎でも買います。
付きやすい
- 車が入る道路に面している
- 建て直しができる土地
- 雨漏りがなく、直せば住める
- 近くに店・学校・駅がある
付きにくい
- 車が入らない、道路に面していない
- 建て直しができない土地
- 傾き・雨漏りがひどい
- 山林や農地と一緒になっている
建物を建てる敷地は、原則として幅4m以上の道路に2m以上接していることが必要です。この条件を満たさない土地は、建て直せません。田舎の古い集落では、この条件を満たさない家がよくあります。申し込む前に、家の前の道の幅と、土地が道に接している長さを確かめておくと、査定が早く進みます。
農地や山林が一緒になっている家は、家と土地だけを切り分けて売れるかどうかが先の問題になります。農地を売るには農地法の許可が要る場合があり、買える人が限られます。家と農地をまとめて頼む前に、どの土地が農地かを登記簿で確かめます。
申し込む先の比べ方
| 申し込む先 | 向く家 | 弱いところ |
|---|---|---|
| 全国対応の買取業者 | 建て直せる・直せば住める家 | 遠い地域は断ることがある |
| 地元の不動産会社 | 地元で買い手が付く家 | 買取をしない会社が多い |
| 訳ありの家の買取業者 | 建て直せない家・共有の家 | 値段は低め |
| 空き家バンク | 住みたい人・移住者向けの家 | 売れるまで時間がかかる |
| 隣の家 | 隣が土地を広げたい | 声をかける手間 |
空き家バンクは、市町村が空き家の情報を載せて、使いたい人とつなぐ仕組みです。値段を付けるのは持ち主で、買い手は個人が中心です。買取業者に断られた家でも、移住したい人には合うことがあります。ただし、市町村によっては、空き家バンクに載せると片付けの補助の対象から外れます(呉市はその例です。呉市の空き家を参照)。補助を使う予定があるなら、載せる前に市町村に確かめます。
値段が付かないときの出口
買取も空き家バンクも合わないなら、「売る」から「引き取ってもらう」に考えを切り替えます。
国に土地を引き取ってもらう
相続した土地は、国に引き取ってもらう相続土地国庫帰属制度があります。ただし、建物がある土地は申請できないので、家を壊して更地にしてから申請します。申請には審査手数料が土地1筆あたり14,000円かかり、認められたら負担金を納めます。負担金は原則20万円です。
- 家を壊す費用
- 見積もりで確かめる
- 審査手数料
- 土地1筆あたり14,000円
- 負担金
- 原則20万円
※ これと、持ち続けた場合の固定資産税・草刈り・保険の何年分かを比べます。
※ 解体費の見方は30坪の解体費用と追加が出る項目にあります。
お金を払って業者に引き取ってもらう
値段が付かない家を、売主がお金を払って業者に引き取ってもらう取引もあります。これ自体は違法ではありません。ただし、「引き取り料」だけ受け取って名義を変えない、契約の中身を説明しない、という相手もいます。お金を払う取引ほど、相手の免許と契約書を確かめます。見分け方は怪しい空き家買取を見分ける7つの点にまとめています。
申し込む前にそろえるもの
- 1名義登記簿で名義人を確かめる。親の名義のままなら先に相続登記
- 2道路家の前の道の幅と、接している長さを測るか写真を撮る
- 3写真外観・屋根・水回り・家財の量が分かる写真
- 4土地農地や山林が一緒か、地目を登記簿で見る
遠くに住んでいて、現地に行けない人の進め方は遠方の実家を立ち会いなしで売る手順にあります。